令和2年度 卒園製作 第5回卒園児
製作開始日 令和3年1月8日
今年度はコロナの影響で保育園最後の行事も思うようにしてあげることができませんでした(>_<)
そこで今年度の卒園児に今までにない特別な思い出つくりができないものかと考え、そら組さんみんなで力を合わせて卒園製作に
取り組んでもらう事にしました♪
例年廊下の壁面は先生たちの作品が飾られていますが、今年度最後の壁面を飾るのは、第五回卒園児の作品となります。
作品が出来上がるまでの話し合いや工程を保護者の皆様にもご覧頂き、子どもたちの成長を肌で感じて頂ければ嬉しいです(*^_^*)
子どもたちの意見や子どもたち自身が調べてきたことなどをまとめた「そつえんせいさく」のファイルを作りました(#^^#)
卒園製作の内容を決める
最初に子どもたちからの質問で「卒園製作ってなあに?」から始まりました。
卒園製作について説明し、内容を決めることになりましたがみんなに意見を聞くとそれぞれの意見が出されました。
それがこちらです♪
何を作るかテーマをあげてもらいました。
みんなが出してくれた意見だけどあまりにも多くてまとめられません(笑)
そこでどうやってこの中から決めるのかに対して意見を出してもらうと「じゃんけんがいい~」「くじでいいんじゃない?」「アミダがいいよ~」とこれまた色々意見が出ましたが
最終的にはアミダでこどもたちの意見がまとまり、アミダくじになりました♪
アミダで二重◎に当たったそうまくんがテーマの決め方を決めたのですが(ちょっとややこしい(笑)、それは各クループで話し合って決めたテーマをかけて代表がじゃんけんをし
勝ったグループが決めたテーマに決定するということになったのです。
じゃんけんで勝ったのはわかちゃん(*^_^*)
わかちゃんのグループが話し合って決めたテーマは「動物園」でした。
約束どおりテーマは「動物園」に決まりましたがさあここからがまた大変(^_^;)
動物といっても数多くいます。
子どもたちはどんな動物がいいか、自分で考えたり、友だちと相談したり、図鑑を見て調べたりと積極的に取り組む姿勢が見られ、ここでも大きな成長が見られました(^○^)
子どもたちそれぞれが考えて書いてくれた絵ですが、やっぱり種類が多すぎて、壁面にするにはもっと絞らなければいけないということになり、子どもたちの意見を聞きました。
ここでもやっぱり各グループでの話し合いでまず3つに絞ることになり・・・
ところがここでグループ内での意見が分かれてしました。
しいたくんととうたくんの意見がわれてしまったのですが、うちのこどもたちは平和主義の子が多いので、自分の意見だけを押し付けることなく平和に決めようとします(*'▽')
まずはグループでひとつに決めなければならず、どんな方法で決めるかを話し合ったところ、やはりアミダに(笑)
まだ誰も上手くアミダくじを作ることができないことを子どもたちもわかっているようで、「アミダは加藤先生に作ってもらえばいいんじゃない?」と(笑)
しいちゃんもとうやくんも納得して加藤先生にお願いして作ってもらう事になりました♪
ここで今回のグループの特徴を♪
A班は2人が意見をだして、ひとりは同調、ひとりはニコニコして話を聞いているけど、たまに突拍子もないことを言い出す(笑)、そんなグループ
B班はひとりが割と多く意見を出し、2人は「いいよ~」と合わせてあげるそんなグループ
C班はそれぞれが意見をしっかり言うけど、揉めずに話し合いで折り合いがつけられるグループ
それぞれのグループに特徴があり、どのグループがいいとか悪いとかではなく、話し合ったり友だちの意見を聞いて尊重したり、自分の意見も友だちに伝わるように話したりすることがとても大事なんだと思うのです。
今回、もしもそれが上手く出来なかったとしても、今回のことが必ず経験として役に立つはずですし、卒園までの時間にもっともっと友だちとのやり取りの中で、色々な経験を積んでほしいと思ってます。
さて、話は戻りまして、各グループから出た動物はぶた・ぺんぎん・ぞうでした♪
こどもたちにどうするか聞いてみましたが、しいちゃんがみんなの意見を尊重して「3つともやればいい、合体させちゃえばいいじゃん」との意見を(笑)
そこで加藤先生が書いたのがこちら
「さすがにこれは勘弁してほしい~」
この絵がまた子どもたちに大うけしてしまい変に盛り上がっちゃったのですが(^^ゞ
子どもたちにお願いすると結果はグループの代表がじゃんけんをして、勝ったチームが決めたものにすることで決まり!!
ですがここに至るまでにはかなり長~い長~い時間を要しました(笑)
この間の詳しいお話をお伝え出来ないのがちょっと残念です(^^ゞ
早速じゃんけん!!
じゃんけんで勝ったグループが決めたのは「ペンギン」です♪
ここからがやっと卒園製作の本題に入ります。
早速子どもたちはペンギンについて図鑑や本で調べたり、パパやママに協力してもらいインターネットで調べたり、図書館に本を借りに行って調べたりとお家でペンギンについて勉強したことを教えてくれるようになりました。
午後のお勉強の時間は毎日卒園製作の時間に当てているので、その時間には調べたことを発表してもらったり、みんなでファイルを見ながらペンギンのことを覚えたりしています。
子どもたちが調べてきてくれたものをファイルに収めていきます。
最初はペンギンのことをよく知らなかった子どもたちも、友だちからの情報でたくさんのことを知ることになりました(#^^#)
ペンギンと決めたものの、ペンギンにもたくさんの種類がいます。
それぞれのペンギンには特徴があり姿かたちも違います。
限られたスペースの中でたくさんのペンギンを描くのは難しいので、ペンギンの種類も決めることにしました。
調べてきてくれた情報の中でペンギンは17種類いるということが分かりました。
後日、ぺンギンは18種類いることを調べてきてくれたともだちがいました。
済んでる場所やペンギンの食べ物・ペンギンの種類・、ペンギンの敵(笑)・大きさなどを一生懸命調べて書いてきてくれたり、折り紙でペンギンを折ってくれたり、絵を書いてくれたり、みんながしりたい質問に対する答えを調べたり(#^^#)♪
子どもたちは誰かに強制されるわけでもなく、自分の意志で調べる努力をしてくれました(#^^#)
ファイリングされている中にはすごく可愛いものやつい笑えちゃうものがありました。
『おおさまぺんぎんのひなはちゃいろくておおきくてもっふもふ さいずにじぐみさいず』
『こうていぺんぎんは1れつであるくため、こおりのさけめにおちるなかまをへらせるよ』
『こうていぺんぎんにもほいくえんがある。こどもたちだけでほいくえんで、おとなになるれんしゅうをする』
『おすはみるくをだすのに、めすはさかなをだす』
などなど(笑)
こうしてペンギンについていろいろ勉強したなかで、今回の卒園製作のモデルになってもらうペンギンをどのペンギンにするかみんなで話し合って決めました。
みんながそれぞれ知っているペンギンの名前を出し、収拾がつかなくなってきたので、「どうする?」と聞くと話し合いで決まらないなら多数決で決めようという意見が・・・
でも、「どのペンギンでもいいよ」という意見の子もいて、とりあえず手を挙げてもらうことに♪
「マゼランペンギンがいいと思う人~」 2人
「ロイヤルペンギンがいいと思う人~」 1人
「スネア―ズペンギンがいいと思う人~」 1人
「皇帝ペンギンの赤ちゃんが良いと思う人~」 5人
多数決で決めた場合皇帝ペンギンに決定するわけですが、そんな中「それだと他のペンギンを選んだ人が可愛そうだと思う」との意見が・・・
ならば話し合いで何とか決められないかということになり、子どもたちだけで話し合いが始まりました。
余談ですが、話し合う場所でさえも「こっちがいい」とか「そこは嫌」とか揉めています(^^ゞ
すかさず加藤先生が「今は何を話し合う時間だっけ? 話し合う場所を話し合うんだっけ? 肝心なお話をする前に時間になっちゃうと思うけどどうだろう?」と助言
子どもたちも本題に気付き、一か所に集まりました(笑)
そこからやっとペンギンの絞り込みをする話し合いに入ったのですが、やはりなかなか決まらず時間ばかりが過ぎていきます。
「場所のこともそうだけどみんなが自分の思いだけを話したから話し合いが上手くいかなかったんじゃないのかな? 『今は〇〇ちゃんが話してるから聞いてあげようよ』とか『もっと聞こえるように大きな声で話して』とか言ってくれてるお友だちもいたよね。『譲り合えばいいと思う』って言ってた子もいたよね。 友だちの話をちゃんと聞いてあげたり、お友だちにわかるように伝えることも大事なことだと思うよ だから後一日だけ待つね」と加藤先生からお話がありました。
そして翌日、話し合いを重ねた結果徐々に絞り込んできた数が2種類になり、最後は今回はくじになりました。
加藤先生がブロックを握った手を当てた方が勝ち!!
そしてやっと『皇帝ペンギン』で決着がつきました(^○^)
いやはや長かった~(笑)
やっとのことで決まった皇帝ペンギン
加藤先生が下書きの絵を書き始めました(*'▽')
そしてみんなで決めた皇帝ペンギンの壁面作りのスタートとなりました。
今回は卒園記念として廊下に貼る為、ちぎり絵という形で行います。
まずは折り紙をちぎるところからはじめました。
細かい作業が好きな子も苦手な子もいるので、どんな作品になるのかは完成してみないとわかりませんが、きっとみんなが力を合わせて作り上げた素敵なペンギンの卒園製作が「出来ると思います(^-^)
折り紙を貼る前に空の色や「グラデーション」について子どもたちと話をしました。
「ねえ、みんな空の色は何色?」
「あお~」「みずいろ~」「しろ~」「夕方はおれんじのときもある」「くろ~」「きいろ~」と子どもたちからの答えが♪
「そーなんだよ!!空の色って1色じゃないんだよ、じゃあ、空の色に順番があるの知ってる?」
「しらなーい」といった子どもたちはしきりに窓から空を覗いて答えを出そうと必死でした。そこでIpadでわかりやすい画像を見せながら
「そらってさ、濃い色からだんだん薄い色になっていくんだってよ」と説明すると
「…たしかに」と納得!!
さらに「夕方もさ、上から順に暗くなっていくでしょ?」
「(少し沈黙のあと、面白いくらいに一斉に)…たしかに!!!」自分たちの記憶と合致したのかもしれません。(笑)
こうなれば後は想像力豊かな子どもたち♪
「じゃあさ、上から一番濃い青を貼ればいいんじゃん」
「その次はさ、水色」
折り紙にもちょっとした濃淡があることにもすぐに気づいていました(*^_^*)
【一日目】
貼ってる様子を見てるとちょっと笑えます♪
細かくちぎっている子もいればなんだか多きすぎない?と突っ込みたくなるようなサイズ感の子も(≧▽≦)
また端っこから間を開けないように貼っている子もいればとりあえず真ん中から次々貼っていく子♪
【2日目】
一日目を終え、子どもたちに声をかけました。
折り紙が重なっているところはノリがついていなくてペロペロしてるね…これを直す作業はかなり細かい作業になると思う」と…
するとやはり乗ってくる子どもたち(笑)
「あーー、おれ細かい作業得意なんだよね♪」
「○○君も―、だってさ小指を使えば細かいところも(ノリを)塗れるし」
「じゃあ、得意なことを活かしてくれるかな?」と声を掛けるとまたまた乗ってくれます♪(笑)
「オッケー♪」
「じゃあ、私は今日は水色を…」
「(新しい折り紙を)ちぎりたい!」
それぞれが製作にできる形でかかわろうと考えています(≧▽≦)
作業が終わり子どもたちに進み具合を見てもらいました。
自分たちがやったことをどのように感じているんだろう…
「どお?」と聞くと
「すごいキレイ!!」
「完成が楽しみだと思った(^○^)」
「みんなで力を合わせるとこんなに凄いことができるんだと思った!!」
手応えがあったようです!!
「そうだよね、みんなでやると本当に凄いよね」
今回の製作で伝えたかったことの一つを子どもたちが味わってくれて一安心です♪
【3日目】
数日、集中して取り組んでだのち、途中からあまり声を掛けずに見守るようにしました♪
「先生、次は何したらいいの?」「この方がいいと思うんだけどな?」という話し合いを大人の指示ではなく子どもたち自身が問題に気付き、解決に向かう力も身につけてほしいからです
!!
するとやはり問題発生!!
「ちぎってばっかじゃ進まないよ」
「まずは話し合って誰が何をやるか決めようよ」
折り紙をちぎることに夢中になり、多くの子がそちらに手を取られてしまいました。。
「一回話し合おうよ」と女の子が提案すると
その話し合いでもひと悶着。(笑)
「集まって!!話し合いしようよ、そこにいたら聞こえないよ」と、製作時間のほとんどが話し合いに使われ、作業がなかなか進まない日が2日ほど続きました。。
話し合いの末、作業はチームで分担することに
①『ちぎるチーム』
②『貼るチーム』
③『ちぎった折り紙を運ぶチーム』
の3チームです!!
さて話し合いもようやく終え、作業にと思ったら…
ちぎる作業は貼る作業に比べて時間がかからず、あっという間に床はちぎった折り紙まみれ!!
ちぎるチームもやることがなく、こまかーーくちぎっているので、細かすぎて貼ることも出来ません(T_T)
ここで先生から少しアドバイス!!
「話し合ってやること決めるのは大事なことだけど…、周りを見て、足りない事を手伝ったり、助けてほしかったら声を掛け合ってみるのも大事じゃないかな?」
すると「あーー、うん確かに」と!(笑)
子どもたちは柔軟ですね(^-^)
そこからは一度話し合いをやめ全員で全ての作業を行う事に作戦変更!!
手が離せない時などは
「だれかー、折り紙足りなくなったからもってきて!」
「まだ使うと思うからここに折り紙置いておくね、一緒に使っていいよ」
「ここ人が足りていません」などお互いの様子を見たり自分の状況を伝える姿が増えました!!!(^^)!